大谷翔平ENGLISH【完全解説】通訳:水原一平、ホームランダービー前のインタビューで神回答連発のShohei話術。

「ところでIppeiは何故キャッチャーなの?」その理由を聞いてペドロさん爆笑(^^)

ラインナップ

【台本】

どーも、TOEICチーフコーチ補佐の桑田真似です。

ここ数ヶ月は大谷翔平選手関連の英会話シーンの解説をさせて頂いておりますが、

今回は大谷選手のホームランダービー前のインタビューシーンを深堀り解説するという

動画を1週間かけて作らせて頂きました。

特に大谷選手好きな方や、英語の会話表現に興味ある方に喜んで

頂けるのではないかと思っております。

見どころとしては、メジャー通算219勝、レッドソックスの永久欠番45の

ペドロ・マルチネスさんからの突っ込んだ質問や、アナウンサーからの「もしも〜だったら」

の質問攻め、またそれらの質問にちょい足ししたり、バッサリ端折ったりする

水原一平さんの通訳術は必見ですので、字幕見ながら楽しんで頂ければと思います。

では僕の深堀り解説の前に、まずは一連の会話をご覧下さい!それではどうぞ!

 

1.アナウンサー、ペドロと挨拶

We’ve got a tripper.

ゲストをお迎えしております。

Ippei, what’s up man.

一平、調子どうですか?

 

Hi, what’s going on?

どうも、ご機嫌いかが?

 

Shohei Ohtani the biggest star of baseball right now.

ショウヘイオオタニ!只今もっともビッグなスターです!

 

Is a home run derby something you’ve always wanted to compete in?

もう、ずっとやりたいと思ってた事はホームランダービーだったのでしょうか?

 

ずっと出たいとは思っていたので、招待して頂いて光栄だなと思っています。

Yeah, (this is) something I always wanted to do and I was really happy to get the invitation.

 

Now how do you think you’re going to perform tonight?

Are there any nerves at all?

緊張してますか?どういう結果になると思いますか?

 

まぁ緊張してますしー、まぁ今もね、こうやってテレビで見てる人達、試合より緊張するのでー

こういう方が苦手だなと思ってます。

Definitely there are some nerves but I’m more nervous about talking to you guys because I see you guys on TV.

 

2.唐突なお願い

I’ll tell you what. I love you.

一言いいですか?好きです。

 

I’ve got one thing.

一ついいですか?

 

Can you sign my ball?

ボールにサインもらえますか?

 

Shohei Ohtani, I don’t even ask Pedro Martinez for an autograph.

ショーヘイオオタニ、ペドロ・マルチネスにすらサインお願いした事ないんですよー

 

Honestly I think you’re going to get kicked out of here for doing that.

正直言いまして、そんな事してたら蹴り出されますよ(^_^;)

 

Yeah, look at that.

やぁー、見てよ。

 

Oh, my kids are going to love it.

おぉ、子供達が喜びますよ!

 

3.二刀流について

When did you start pitching and hitting?

いつピッチングとバッティングを始めたんですか?

 

Was it Little League? Was it early on? What happened?

リトルリーグから?それともそれ以前?どうだったのでしょう?

 

もうずっと、ピッチャーと、まぁ最初ショートとか守ってたんですけど、

高校ぐらいからは外野になってていう感じですね。

Yeah, ever since I was little, I pitched and actually played shortstop growing up.

But once I hit high school, that’s when I started playing more outfield rather than shortstop.

 

So if you weren’t DH, would you play the outfield?

という事は、もしDHでなかったのなら、外野手になってたって事ですか?

 

そうですね。まぁ日本でも外野守ってたりしてたんでー、はい。

Yeah that’s something I would be doing.

I did that in Japan actually my first couple of years.

 

4.マウンドと打席では何考えてますか?

What is the difference between the thought process

between pitching and facing a pitcher?

ピッチングするのとピッチャーと対戦するのとでは、思考プロセスにどんな違いがありますか?

 

打席の中では特にピッチャーの顔つきだったりとか、雰囲気だったりとかは

結構見たりするので、ピッチャーでいる時よりはバッターの時の方が

、そういうのは分かりやすいかなと思います。

Yeah, when someone is hitting, he likes to pick up on the pitcher’s like expression like their body language.

Their like swag I guess.

That kind of gives them some tips at the play more than when he’s pitching.

 

Does it come across his mind you know the approach he takes

when he’s pitching against a guy like Aaron Judge?

アーロン・ジャッジのような選手に投げる時は、どんな対策が頭に浮かびますか?

はい。まずこのcome acrossは通常「偶然出くわす」という意味で使われるのですが、他にも「思い浮かぶ」という意味も

あるんですね。今回はその意味で使われています。そして次のhis mindなのですが、ちょっと違和感感じないでしょうか?

横にいるショウヘイに質問しているのだからyour mindにすべきだと思わないですか?

それをhis mindにしているのは、ペドロさんが通訳の一平さんと会話している意識になっているからなんですね。

普通通訳というのは空気や影のような存在で、目立たないのですが、一平さんのメジャーにおける知名度と人気が凄いので、

市民権を得まして、ペドロさんは通訳Aさんに通訳をお願いしているのではなく、一平さんにオオタニ君の事を聞いているという感覚に

無意識のウチになってしまっており、その結果yourではなくhisを使っているんですね。

この後のthe approach he takesの時もそうですね。youではなくheになってますね。

ちなみにこのアプローチというのは日本語のアプローチのままでも通じるかと思うのですが、この場面からして対策とか対処法と

訳せばいいかと思います。そしてwhen以下では2017年にホームラン王になったアーロン・ジャッジを例に出して

強打者と対戦する時に、どんな事を考えているのかを尋ねているんですね。

もしかしたら現役時代に松井秀喜さんという強打者と対戦した時のご自分の心境と重ねているのかもしれないですね。

では引き続き、ペドロさんの質問が続きます。どうぞ

When you’re hitting it’s like you have to make the adjustment,

read the thought process and at the same time hit the ball

hit it with power, hit for average. How difficult is that?

もちろんピッチャー心理、バッターの心理は分かっていると思うんですけど、

ジャッジみたいなパワーヒッターと対戦する時は自分はパワーヒッターなので、

ある程度、バッターの心理とかは読んだりすると思うんですけど、

そういうのはどう上手くやってるんですか?

前回の動画でもお伝えしたのですが、ペドロさんはドミニカ出身でスペイン語が母国語なので、若干英語の発音が

聞き取りにくくなっていたり、単語の順番が「あれ?」って思う時があるんですね。

僕だったら「それどういう事?」と聞き返したくなる所でも一平さんは話の流れから、自然な日本語に通訳して

滞りなく大谷選手に伝えております。

最初の「もちろんピッチャー心理、バッターの心理は分かっていると思うんですけど、」のところなんかはペドロさんは

一切言ってないんですね。この前置きを入れた方が伝わり易いと瞬時に判断して、ちょい足ししてるんですね。

一行目の最後のadjustmentは「適応」という意味ですが、これを一平さんはどう訳しているでしょうか?

最後の「そういうのはどう上手くやってるんですか?」と訳しているんですね。「適応」だと硬いので「上手くやる」に

置き換えています。しかもペドロさんの最後のHow difficult is that?の意味にもなっているんですね。

つまり、you have to make the adjustment,とHow difficult is that?をまとめて訳してしまっているんですね。

そしてread the thought process and at the same timeのところは「ある程度、バッターの心理とかは読んだりすると思うんですけど、」

と訳してますね。

しかし、その次のhit the ball hit it with power, hit for average.は訳さずにバッサリ端折っているんですね。

ここを僕が訳すとなると「思いっきりバット振るのか、打率稼ぎの振り方するのか」となりますが、そのあたりは必要ないと判断

したのでしょうね。

こんな感じで、今回も一平さんのバッサリ、ちょい足し、まとめのテクニックが垣間見えますね。

では、この長い質問に対して大谷さんはどう答えたのでしょうか。見てみましょう!

どうなのかというのは、よく考えます。その回球だったりとか、

例えばカウントによってだったりとか、自分だったらどういう風に

自分と対戦した時にプロセスを踏むかというのはよく考えるので

まぁプレーしている時にはそういう風に考えます。

Yeah, he puts himself in like the batter shoes and

see what he would do in certain counts and certain pitches,

and that he does think about that when he’s pitching in etc. so.

はい。まずここで素敵な言い回し出ましたね。he puts himself in like the batter shoes

は直訳すると「彼は彼自信を打者の靴の中に入れます。」になり、「打者の立場に立って考える」という意味になるんですね。

この靴の中に入れるという言い回しは英語独特の表現なんですね。

そしてここで注目すべきはwouldですね。willではなく何故wouldを使っているかですね。

これはまた出ました。仮定法なんですね。これは「もし自分がバッターだったのなら」という今起こっていないシチュエーションを

仮定してしゃべっているので、wouldを使っているんですね。see what he would do in certain counts and certain pitches

の後にif he were a hitter.が隠れていると考えると分かりやすいかと思います。

「〜だったら、〜してただろうな」と言いたい時にwouldを使うと覚えておくといいでしょう。

仮定法と言うとなんか難しく聞こえますが、実は日本語でも〜だった。〜してた。

と過去形を使っていますよね。なので、今の現実として起こっていないものは

過去形で表現するという感覚は日本語も英語も一緒でして、既に僕らも日本語においては仮定法を無意識に使いこなせているんですね。

しかし、とっさにwereとかwouldを使いこなすのは慣れていないと難しいんですね。

このあたりさらっと使うのはさすがバイリンガルの一平さんですよねー

はい。こんな感じの大谷選手の回答を聞いてペドロさんが一言いいました。見てみましょう。

It is amazing.

それは凄い!

という事ですね。「凄い思考してんなー」と、関心したんでしょうね。

ピッチャーだからこそ聞いておきたいポイントだったんでしょう。このペドロさんの顔、本当に嬉しそうにしてますよねー。

はい。という事で今回も深く掘り下げて解説させて頂きました。

このペドロさんとのやりとり全部をご覧になりたい方は今右上のタグが出てるかと思いますが、こちらをクリックすれば

すべての会話動画に飛べますので、興味ある方はご覧頂ければと思います。

そして、今後もこの会話のやり取りを深堀りして解説して行きますので、続きをご覧になりたい方は是非チャンネル登録して

新しい動画のアップしたら分かるように通知をオンにしておいてもらえればと思います。

という事で、今回も最後までご視聴ありがとうございましたー!

 

5.ピッチャーかバッター1本に絞るとしたらどっち?

So if they took away one of them you couldn’t pitch or you couldn’t hit

and they made you do one or the other, would you be as good a player (as you)?

もし、どっちかに絞れって言われた場合、バッター1本、

ピッチャー1本で行ったとしたら、その二刀流やっているより、

パフォーマンスを発揮できると思いますか?

んー、まぁ正直やったことが無いので、分からないんですけど、

まぁ、このバランスの中で上手いバランスで、こー回ってるので、

今はいい感じでなってるのかなってのは正直なところかなとは思ってます。

Yeah, so he’s never actually picked one.

He’s always been doing both.

So he loves the balancing between both.

So it’s hard to tell you if he pick the one really excel in it or not.

He just really likes the balance.

 

6.憧れの選手は誰でした?

Well, I have one more question. You know double player I would say

because it’s an all star pitcher and an all star hitter who inspired him.

Who was his idol growing up that made him choose both sides of the game?

幼少期のアイドルというか憧れてた人は誰でしょうか?

その人の影響でその二刀流やるキッカケになった幼少期のアイドルというのは?

 

アイドル。。まぁ良く見てたのはイチローさんとか松井さんとかー

バッターはそうですね。ピッチャーはもちろんペドロさんすかね。

Yeah, he idolized Ichiro, Hideki Matsui obviously.

For pitcher, it had to be Mr. Pedro Martinez.

 

Well, thank you. That’s great honor.

おお、ありがとう。とても光栄です。

 

7.もしもベーブ・ルースと対戦できたなら。。

So I got to ask you this.

では、これをお伺いしますね。

 

Pedro has been open about you would have loved to face Babe Ruth.

ペドロはベーブ・ルースと対戦してみたかったと公言して来ています。

 

Would you like to face Babe Ruth when he was a pitcher?

And would you like your chances to hit off Babe Ruth?

ピッチャーのベイブルースと対戦したいと思った事はありますか?

それと、ヒットを打てる自身はありますか?

 

したいなとは思いますけど、打てるかなってのはちょっと分かんないですね。

自信は無いですけど。。

Definitely, on the facing. But can’t tell you if I could get the head off.

I’m not too confident.

 

OK ok ok.

いいよ。いいよ。

 

8.投手ショウヘイが打者ショウヘイと対戦したら?

If Shohei Ohtani was pitching in the video game

against Shohei Ohtani the hitter.

Who do you think would win that battle?

ショウヘイ対ショウヘイで対戦したら

どっちのショウヘイが勝つんでしょう?

 

バッターじゃないですかね?

Probably the hitter.

I like that. OK. good.

それいいね!OK、グッド!

 

9.ホームランダービーのキャッチャーは何故一平さん?

And Ippei you’re catching tonight, right?

そしてイッペイさんは今夜キャッチャーするんでしょ?

 

Yes.

そうなんです。

 

Now, is there like some sort of like a reason behind that

or are you gonna help communicate?

What’s the deal you catching?

なんで僕がキャッチャーなんですか?

 

まぁ、後ろに僕より緊張している人がいた方が楽かなと思って(^^)

Interested in having someone that’s more nervous than him right behind him.

 

That makes me plus nervous.

それ聞いて更に緊張して来ましたよ( ̄O ̄;)

 

That is really good.

それは傑作だわ!

 

10.エンディング、締めの挨拶

This is something we’ve been waiting to do and that’s chat with you.

ずっとこういったトークがしたかったんです!

 

You’re awesome.

Thank you so much for what you’re doing for the baseball

あなたは凄いよ!

あなたが野球界でやってくれてる事にとても感謝してます。

 

Right now, you are the hero for the game and we love watching what you do.

Best of luck OK.

只今、あなたがこのゲームの主役な訳で、我々はあなたの活躍を楽しみに見てますよ。

がんばって下さいね。

 

Shohei, thank you.

ショーヘイ、ありがとう!

 

Thank you, shohei!

ありがとう、ショウヘイ!

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